絵の具の乾燥を防ぐ『ウエットパレット』の作り方
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水溶性のアクリル絵の具は、乾燥が速いのがメリットではありますが、まだ色を塗っている途中で、パレットに出していた絵の具が固まってしまうことがあり、乾燥の速さがデメリットになるケースもありますね。
パレット上の塗料の乾燥を防ぐ方法としては、『ウエットパレット』という手法があります。(『ウォーターパレット』と呼ぶ方もいらっしゃいますが、ここでは『ウエットパレット』と呼ぶことに…。)
100円ショップで以下の2つを買いました。
クッキングシートとスポンジケースです。この2つを使って、ウエットパレットを作りましょう。
スポンジケースに、適度な水を入れます。
クッキングシートを、サークルカッターで直径5cmほどの円にカット。
カットした紙を、水を含ませたスポンジの上に置きます。
その紙をパレットにして、絵の具を使いましょう。これでウエットパレットの完成です。
塗装をしないときは、フタを閉めます。これで数時間は、絵の具の鮮度を保つことができ、軽量コンパクトなパレットなので、作業の邪魔にならないように移動も簡単です。
クッキングペーパーがずれやすいので、実際の使用にはコツと慣れも必要ですが、塗料の乾燥を防ぐことに重点があるのならば、このウエットパレットは、とても有用だと思います。
以下に、注意点を2つ。
クッキングペーパーは、シリコンコーティングを選んでください。
シリコンコーティングされていない場合、水に濡れて筆をあてると毛羽立ちます。
もう1つの注意点は、スポンジケース選びです。100均の商品なので、個体差が大きく、以下のような商品は、パレットに不向きかもしれません。
ケースを横から見て、フタとスポンジが密着していたり、距離が短い製品は、避けたほうがよいでしょう。
フタとスポンジ間に、適度な距離があればOKです。
また、ウェットパレットは、水溶性塗料に使用してください。
水性カラーでも、溶剤を使っているプラモデル用の塗料は、避けたほうがよいかもしれません。(タミヤのビン入りのアクリル塗料や、クレオスの水性ホビーカラーなど。)
油彩の絵の具や、タミヤのエナメル塗料、ハンブロールの塗料などは油性なので、このウェットパレットは使わないようにご注意ください。
また、水を長時間含ませておくと、カビが発生したりと不衛生なので、定期的に水を取り替えたり、スポンジの洗浄をしておきましょう。ウエットパレットを使わない場合は、パレットの水を抜いて、乾燥状態にて保管してください。