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書評:『タミヤカラーガイド』


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少しマニアックな本かも…。

書評:『タミヤカラーガイド』

日本有数の模型メーカー「タミヤ」。そのタミヤの販売する塗料が「タミヤカラー」ですが、ミニチュア作りをされている方にも、通常の絵の具以外で、いくつかタミヤカラーを所持されている方も多いと思います。その「タミヤカラー」の本が、この『タミヤカラーガイド』です。

発刊は、2010年12月。40年以上の歴史を持つ「タミヤカラー」をまとめた初のガイドブックという事で、けっこう話題にもなった本でもあります。

この本の定価は、3800円。さすがの私も、「ちょっと高いなぁ。」と思いました。最初は…。

しかし!値段が高いのには、理由があったのです。

書評:『タミヤカラーガイド』

↑上記は、特別収録のタミヤカラースプレーのメタリック系原色カラーチップ。メタリック塗料の色味というのは、普通の印刷では、よくわかりません。

これは、実際にタミヤのカラースプレーを吹き付けた紙を、1個1個貼り付けています。これは非常に助かりますね。ひとくちにゴールド色やシルバー色といっても、いろいろと種類がありますし、まさか全色買って試すというのも、なかなかにハードルが高い…。このカラーチップがあれば、一目瞭然。微妙な各色の色の違いがわかります。

これがなんと、1個1個手作業で貼り付けてあるのです!(微妙に、貼り付けがズレているモノもありますけど…。)

「これが高値の要因か…。」と、個人的には納得しました。

この実際の塗料を使用した見本は、全部で60色(タミヤカラースプレー28色、エアーモデルスプレー32色)。

他のカラー(全91色)は、印刷によるものですが、これも良くできていますね。

書評:『タミヤカラーガイド』

↑上記は、本に載っている一部を抜粋していますが、例えば、タミヤの「XF-53 ニュートラルグレイ」色は、他社メーカー「クレオス」のMr.カラーの場合は、「C13番 ニュートラルグレー」。ハンブロール(イギリスのエナメル塗料)だと、「No.128 Satin US Compass Grey」といった具合に、対応表としても機能します。

他にもタミヤカラーの歴史に触れた記事も収録。

書評:『タミヤカラーガイド』

たぶん、懐かしく読める方もいらっしゃるかもしれません。

個人的に思い出すのは、昔、買ったタミヤカラーを、バーテンダーのように瓶ごとシェイクして撹拌 → 小さい気泡がたくさんできて、いつまでも気泡が消えない!という現象を思い出しました。(それを思うと、今の塗料の方が、品質はアップしたんだろうな…と思います。撹拌した気泡が、いつまでも残るといった現象は、今では、あまり見られませんから…。)

他にも、缶スプレーの塗装テクニックなども割りと載っていますので、スプレー塗装される方にもオススメです。

まぁ、単価の高い本なんですけど、今後は、入手が難しくなる本(増刷なし)だとも思いますので、ご興味のある方は、早めに入手されると良いかもしれません。