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【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方


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グラスの作り方とオレンジジュースの作り方を。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

模型店で簡単に手に入る透明素材に、タミヤの透明プラパイプシリーズが挙げられます。現状は、3mm径・5mm径・8mm径の3種が存在。1/12スケールで考えると、タミヤの透明5mmプラパイプが、ミニチュアグラスの素材に合いそうです。サイズ的に。

しかし、この5mmプラパイプを適切な長さで切ってみても、グラスには程遠い印象を受けます。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

↑パイプのフチが厚いので、とてもグラスには見えません。

そこで、パイプの内側を削って、肉薄にするテクニックを使いましょう。ダイソーで以下の製品を見つけました。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

『チタンコーティング鉄工ドリル刃』です。今回は、4.0mm径を使います。(いちおう買ってみたものの、4.5mm径は、かなり難易度が高いので…。)

以下のように使用してみましょう。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

パイプの口に、4mmのドリル刃をあてて、パイプの内側を削っていきます。私の場合、左手にドリル刃を持って固定し、パイプ側を回転させる方法が削りやすかったです。コツは、あまり力を入れ過ぎないことが1つ。もう1つは、プラパイプは短くカットせずに、長いままで削るほうが、断然やりやすいでしょう。

パイプの内側を削るには、デザインナイフなどで削っていくのも手なのですが、たぶんドリル刃のほうが、キレイに奥まで削れます。

↓2~3mmぐらいの深さまで削ればOKです。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

写真だと、わかりにくいかもしれませんので、以下に断面のイラストを…。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

適当な長さに、プラパイプをカットしましょう。底になる部分は、少量のUVレジン(ハードタイプ)を硬化させて塞ぎます。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

↑私の場合、上記のようなポリプロピレン製の容器の上に、少量のUVレジンを盛り、その上にパイプを置いて硬化させ、底を作るという手順です。ポリプロピレンならば、UVレジンと接着しませんので。

容器の代わりに、適当な大きさに切ったクリアファイル(← ほとんどの製品で、ポリプロピレン製)などを利用しても良いでしょう。

次にオレンジジュース部分を…。UVレジンに、クレオスのオレンジとイエローを混ぜて、オレンジジュースの液体部分を作ります。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

↑写真には、「クリアー」も写っていますが、その理由は後ほど…。

完成したグラスに、少しずつ着色したUVレジンを入れては、UVライトなどで硬化させましょう。一気に注いでしまうと、たぶん失敗する確率が高いので、「少量入れる → 硬化」の手順を繰り返したほうが、キレイにできると思います。

最後に、削ったフチの内側部分が、細かいキズで不透明になっていますので、前述の「クリアー」を少量塗るか、透明なUVレジンを少量塗るかして、キズを埋めて、透明化させましょう。今回、私の場合、乾燥の時間がもったいなかったので、爪楊枝で少量のUVレジンを塗って、透明化させました。

完成したオレンジジュースは、以下の通り。

【ミニチュアフード】グラス入りオレンジジュースの作り方

もしも、ルーターなどの電動工具を使う場合は、怪我にご注意ください。(この方法は、ルーターを使わずに、手動でも充分可能な方法と思いますが…。)あと、パイプの外側を傷つけてしまいそうな予感がする場は合、パイプにマスキングテープなどを巻いておいて保護しておきましょう。

「クリアー」は入っていませんが、クレオスの水性ホビーカラーを、これから揃えようと思う方は、以下のセットがオススメです。

このセットに入っている『キャップオープナー』が、良い仕事をします。アクリルのタミヤカラーのキャップも、これで開けることが可能です。