型取り複製のバイブル！書評：『モデルテクニクス2』

模型誌「モデルグラフィック」にて、かつて連載されていた記事の中で、主に型取り複製に関連する内容をまとめた書籍が「モデルテクニクス2」です。モデラー（模型を作る人達）の間では、古典的名著として有名でしたが、ながらく絶版状態になっていました。定価は2940円なのですが、たいへん人気のある書籍で、なかなか中古市場でも値段の下がらない本だったのですが、最近Amazonの中古本市場で、半額以下の価格になりつつあるようなので、さっそく1冊購入。

「モデルグラフィック」誌の連載時期を考えると、もう20年ほど前の内容といっても差し支えのない本書ですが、現在でも色褪せない型取り複製のバイブルでした。

いくつか本の中身を画像で紹介します。

ちなみに、この本はオールカラーで、ページ数は120ページ。内容は、型取り・複製で半分以上を占めています。この本のAmazonページや、書評サイトで、目次を見た記憶がありません。以下に、目次を書きおこしてみました。これで本書の内容が、だいたい判るかもしれません。

型取複製編

その001 前説その002 片面取りその003 注型剤その004 両面取りその005 型の設計その006 パーティングその007 粘土埋めその008 スプルーとエアぬきその009 粘土埋め2 その010 バインドその011 両面取り2 その012 分割法その013 シリコンの節約その014 材料カタログ

技法編

その015 スジ彫りその016 プラ材の加工その017 ピンバイスその018 ドライブラシ

超技法編

その019 熱加工その020 原型その021 ヒートプレスその022 バキュームフォーム

図面編

その023 図面を読むその024 作図の方法

以上。

個人レベルの型取りや複製に関する書籍って、なかなか無いのが現状ですが、この書籍はかなり内容の濃い技術解説書ですね。レジンだけでなく、ヒートプレスやバキュームフォームにも言及している点も、非常にポイントが高いです。（そういった意味では、本当に貴重。）もっとこういった本が増えて欲しいのですが、まぁ、マニアックな分野といえば分野なので、難しい側面もあるのでしょう。型取りや複製に興味のある方や、うまく複製ができなくて困っている方には、かなりお薦めできる書籍です。