プラ板・木工切断の救世主!?プロクソン「スーパーコッピングソウテーブル」
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とうとう卓上の電動糸ノコギリを買いました。プロクソン社の「スーパーコッピングソーテーブル No,28082」です。
この糸ノコギリ機は、コッピングソウテーブルとも呼ばれます。プロクソン社のコッピングソウテーブルは、いくつかラインナップがあります。
ストローク量というのは、ノコギリの刃が動く長さ(距離)のことです。この数字が大きいほうが、切断力が大きくなります。以下にイメージ図を作ってみました。
スピード調整は、ノコギリの動くスピードをコントロールできるかどうか。下位機種の28086は、スピード調整が不可で、常に最高速で刃が動くことになります。硬いモノを切る場合、ゆっくりとしたスピードの方が切り易いので、この点は、スピード調整可能な、28089や28082が有利です。
エアーポンプは、切りくずを吹き飛ばしてくれる装置で、28082は標準装備されています。エアーポンプ自体は、別売りで販売されているので、28086や28089にも取り付けができないわけではありません。
ガイドというのは、直線を切るための「直線切りガイド」と、角度を付けて切るための「角度切りガイド」の有無です。作業テーブルの構造上、最上位機種の28082には、これらのガイドが取り付けられません。よって、28082には、これらのガイドが付かないようです。
なお、これら全てのコッピングソウテーブルの定格時間は15分。モーターツールの宿命ではあるのですが、15分くらい作業をすると、モーターが過熱するので、休めさせないといけません。(もちろん季節などの環境にも左右されますが、あまり長時間の作業は向かない製品ではあります。まぁ、個人的には15分もあれば充分ですけどね。)
いろいろと迷った挙句、最上位機種の28082を買いました。決め手は、スピード調整とストローク量。本当は、直線切りガイドなどもあれば良かったのですが、28082には取り付けできない仕様なので、そこはあきらめました。本体と、別売の「テーブル固定台」、予備として「糸ノコ刃 細目 10本を同時購入して、約2万円の出費です。
なお、本体の組立前に、プラスとマイナスのドライバーは必須ですから、用意しておきましょう。
↓本体。
↓本体と机を固定する別売りの「テーブル固定台」。
購入前に、いくらネットで検索しても出てこなかった情報が、テーブル固定台の最大幅。どのくらいの厚さのテーブルまで、固定可能なのか?
計測すると、約5cmほどの厚みまでならクランプできそうです。
↑いちおう念の為に注意喚起を。コッピングソウテーブルの底面に、電源コードが収納されています。電源コードを取り出してから、テーブル固定台を取り付けましょう。本体を裏返さずに、いきなり固定台を設置すると、電源コードが取り出せなくなる罠にハマります。
ノコギリ刃を取り付けるためのL型レンチが付属するはずですが、どこにも見当たりません。これは欠品なのか…と思っていると…。
↑本体の側面を開けると、L字型レンチが収納されていました。
ノコギリ刃の取り付けですが、1つだけアドバイスを。
説明書通りに組み立てればOKなのですが、↑画像のように、上のボタンをグッと押しこんで、刃をL型レンチで締めて固定する作業について…。説明書では、「1番下までボタンを押し込んで、固定して下さい。」というような文言があります。この通りに実行して、本当に1番下までボタンを押し込むと、ノコギリ刃がたわみます。『たわんでいるけど、説明書通りに、このまま締めて良いのだろうか…。でも常識的に考えて、刃がたわんだままで装着するのはおかしい…。』と思い、刃がたわまないレベルでのボタン押し込みで固定しました。恐る恐る稼働させると、全く問題がありませんでした。たぶん逆に、たわんだままで固定すると危ないので、注意が必要です。なお、刃を取り付ける際は、念のため電源コードをコンセントから外しておきましょう。通電させたままだと、何かの拍子で作動するリスクがありますから。
あと、取り付けの際は、レンチでゆるめ過ぎないようにしましょう。本体内部のネジは、取れてしまうと、また付けるのに苦労しますので…。
↑切断できる最大の高さは、約2cm強といったところでしょうか。この辺は、工夫の余地もありそうですね。ちなみに取り付けた刃は、「細目」です。
次に実際に作業してみます。
↑写真は、5mmのヒノキの角棒です。このくらいの厚みのヒノキとなると、カッターで切断するのは大きな労力がかかりますが、コッピングソウテーブルを使うと、あっという間に切断できます。けっこう切断面もキレイです。
糸ノコギリの宿命的なもので、切り終わる際に、バリができてしまいます。(うまい人だとキレイに切れるのかもしれませんが…。)ただ、写真の程度なものならば、カッターで切って整えれば大丈夫でしょう。
↑次はプラ材。エバーグリーンのプラパイプを切断しました。木に比べると、切断後のヤスリがけなどは、より必要になるかもしれません。なお、ヒノキもプラ材も、スピード量を1番低く設定して切断しています。
最後に、どうしても調べたかったことを。このコッピングソウテーブルは、標準でノコギリ刃が、「荒目」×2本、「60山」×2本、「細目」×2本の計6本が付属します。各ノコギリ刃の厚みを、デジタルノギスで計測しました。
結果は上記のように。(安価なデジタルノギスを使用したので、たぶん誤差はあると思われます。)
予想通り、荒目の厚みが1番大きいことがわかりました。この厚み分、切る材料が目減りしてしまいますので、ご注意を。
ひと通り使ってみた感想は…。
・個人的には、エアーポンプの性能が微妙なので無くても良かったかも ・ガイドがないので、正確な切り出しには工夫が必要 ・ミシン感覚で手軽使える! ・ミシン感覚なので、木の板をハート型等に切り出す事もOK ・ただし、曲面切りは慣れが必要 ・固定台は必須(本体が軽いので動きやすい)
何より、今まで苦労していた厚みのある木やプラ材が、すんなりと切れることに感動しています。これがあると、ミニチュア家具の製造なども、非常に楽になるでしょう。プロクソンに限らず、こういった製品は各社から販売されています。1万円以内でも購入できる機種もあるので、予算の都合がつけば、プレゼント品としても面白い製品ですね。(個人的に、こういったモーターツールをプレゼントされると、すごく嬉しい…。)
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↓ホビーユースだと、ナカトミのNSS-400も人気の機種ですね。
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↓直線切りしかしない場合は、丸ノコギリ盤(サーキュラソーテーブル)という選択肢も…。
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