ミニもの(旧)

1/12や1/6スケールのミニチュアを製作しています

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【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方


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【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

スタンドミラーの作り方。

タミヤ製のプラ板0.5mm厚を任意のサイズに切り出します。なお、タミヤプラ板は、スベスベした面と、そうでない面があるのですが、どっちを使うかは、お好みで。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

当初は、1mm厚のプラ板で製作するつもりだったのですが、くり抜きが意外に苦戦したので、0.5mm厚に変更。

ちなみに、こういったアイテムを製作する場合、事前に方眼の付いた厚紙などで、サンプル的なモノを作ると、完成のイメージも湧いてオススメです。(型紙のような感じで、活用できる場面もあります。)

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

0.5mm厚に変更したので、↑上記のプラ板の枠は、2つ作成して下さい。

ところで、プラ板を真っ直ぐに切るのが苦手な方もいらっしゃるでしょう。プラ板を真っ直ぐ切るコツと言うか、工夫を1つだけ紹介。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

↑100円ショップで見つけた「マグネットテープ」です。

このマグネットテープを、プラ板の切りたいラインに沿って、貼り付け。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

マグネットテープは厚みがあるので、プラ板との段差が利用できます。マグネットテープの端をガイドにして、あまり力を入れずに、ケガキ針やカッターで、プラ板に筋(切れ目)を入れていきます。ある程度、プラ板に切れ目を付けることが出来れば、パキッとプラ板を折って、切断することができます。

(この説明で伝わるでしょうか。いつか機会があれば、動画化しようかな…。)

マグネットテープの粘着力が強くて、プラ板に糊が残るようなら、タミヤ製などの模型用マスキングテープを、プラ板に貼り、その上からマグネットテープを接着しましょう。

この作例では、入手しやすいマグネットテープを使いましたが、厚みのあるテープ類なら代用可能だと思いますので、お好きなモノを使われて下さい。

製作に戻りましょう。土台と枠×2枚を、模型用の接着剤で接着します。(今回は、タミヤのプラセメント使用。)出来上がったモノを、メインパーツと呼ぶことにしましょう。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

枠から切り出したプラ板が2枚余ります。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

↑そのままの長さだと、ちょっと長いので、適当な長さに揃えてカット → 2枚ともピッタリと接着。便宜上、これをサブパーツと呼びます。

可動部分として、小さい丁番を用意しました。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

↓パッケージ裏面。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

後の塗装の汎用性を考えると、シルバー色の丁番が1番オススメです。(理由は後述。)

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

↑丁番とサブパーツを瞬間接着剤(以下、瞬着と略)で接着。このとき、丁番の可動部分に、瞬着が触れないように気をつけましょう。最悪、丁番が動かなくなります。こういった理由から、粘度の高い瞬着を使ったほうが、接着しやすいかもしれません。(粘度の低いさらさらタイプだと、可動部分に流入する危険性が増します。)

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

次に、端を揃えて、メインパーツとサブパーツを瞬着で接着します。メインパーツとサブパーツの接点は、丁番部分です。この時も、丁番の可動部分に瞬着が流入しないように、慎重に接着しましょう。ちなみに画像に写っている瞬着は、クレオス製。高強度タイプで、接着力が強いので好きな瞬着です。(白化も少ないし。)ただし、粘度は高くないので、この作例で使う瞬着は、ゼリー状タイプが、1番使いやすいと思います。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

瞬着が完全硬化したら、色を塗りましょう。プラ板なので、模型用の塗料で塗るのが1番良いのですが、油性マジックでも色は塗れます。今回は、模型用の塗料のブラックで塗ってみました。

さて、使用する丁番の色は、シルバーがオススメと前に書きましたが、その理由は塗装にあります。今回は、ブラックで塗ったので、1番問題は起こらないのですが、例えば、黒や真鍮色など色味の強い丁番を使用して、ホワイトやイエローなどの色を塗った場合。このケースだと、丁番の色味が濃いので、丁番の色が透けて見えます。(別に、透けても構わないのなら問題ありませんが…。)

シルバー色の丁番なら、下地として1番透けにくいので、どんな色でも合わせる事ができます。

さて、製作に戻りましょう。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

アクリルサンデー製の、塩化ビニール板(通称、塩ビ板。)0.5mm厚のミラーを切り出します。切り出すポイントとしては、ピッタリと枠にハマる寸法で切り出すのではなく、少し枠よりも小さめに切り出したほうが無難です。

最後に、ミラーの塩ビ板を接着して完成。写真にある鉢植えは、【ミニチュア小物】誰でも簡単にできる観葉植物の作り方を、ご参照下さい。

【ミニチュア小物】スタンドミラーの作り方

こういった形状で、塩ビ板を接着するには、両面テープでの接着がオススメです。実際に、この作例でも、両面テープを使用して接着しています。

模型製作を長くやっている方ほど、両面テープの使用には、難色を示すと思われますが、このケースでは、両面テープ接着が、単純にして強力です。

そして、1番オススメできない接着方法が、瞬着。白化してしまうと、せっかくの鏡面が台無しになりかねません。

さて、ざっくりとした雰囲気のスタンドミラーでよければ、プラ板 → 厚紙、丁番 → セロテープ、塩ビ板ミラー → アルミテープ に置き換えると、工作難度は下がると思います。お部屋の一角に、スタンドミラーはいかがでしょうか。