「おゆまる」を使って型取りをする方法
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透明シリコンを使ってレジン成形用の型取りをする方法に続いて、今回は「おゆまる」を使っての型取り方法を解説します。
まず、「おゆまる」とは?熱を加えると、柔らかくなるプラスチック粘土です。私よりもずっと若い年代の方の中には、このおゆまるを使って、小学生などのときに、スーパーボールを作って遊んだ経験があるそうです。
100円ショップの玩具コーナーなどでも入手できることがあります。
もちろん通販でも購入可能です。通販だと、透明色のおゆまるも購入できます。
おゆまるの大きさは、このくらい↓
さて、今回使用する原型は、カレーライスのライス部分です。乾燥すると硬くなる樹脂粘土のコスモスを使ってます。
なぜコスモスを使うのかというと、おゆまるで型どりする場合、原型は硬いものが好ましいからです。意外におゆまるは弾力があるので、原型が柔らかいと、うまく型取りができません。
原型と同時に、3つくらいの半円パールを用意します。パーツショップや100円ショップで売っているもので充分です。ちなみに画像の半円パールは3mm径。別に半円パールでなくても、代替できるものがあればOKです。
鍋で湯を沸かして、熱湯の中におゆまるを投入します。
電気コンロやIHヒーターがあると便利でしょう。おゆまるの色が薄くなると頃合いです。やけどにはご注意を。
箸でおゆまるを取り出し、タオルなどで水分を拭き取ります。おゆまるが柔らかいうちに、原型に押し付けて型どりします。なお、ビニール手袋などをされてほうが安全なので、厚手のビニール手袋などを事前に用意しておくと良いかもしれません。
おゆまるが冷めるのを待って、おゆまるが硬化したら裏返してみましょう。
半円パールを取ります。原型はそのまま。
同様の手順で、柔らかくしたおゆまるを、もう片面に押し付けます。今回は、わかりやすく色の違うおゆまるを使いました。
冷めると完成です。
原型を外して、粘土を詰めてみましょう。形がわかりやすいように、ハーティクレイを使ってみましょう。
型をぴったりと合わせます。半円パールを置いた部分が凹凸になっているので、合わせやすくなっているはず…。
複製完了です。
透明シリコンと比較すると、モールド(溝や模様などの部分)があまいですが、おゆまるは、型取りに失敗しても、また熱湯で柔らかくして再利用できますし、何より短時間で型が完成します。これは大きな利点でしょう。