ミニもの(旧)

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火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り


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火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

「火を使わないヒートプレス」という言葉も変ですが、火を使わないヒートプレスもどきで、ミニチュア食器作りを。

ヒートプレスの説明は省きますが、ダイソーで下記の商品を買いました。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

「ハトメパンチ」です。写真のハトメパンチは、4mm径の穴のハトメを留めるアイテム。

このパンチで、塩ビ板やプラバンを挟んでプレスすると、食器類が作れるのでは?という実験です。塩ビ板で検証すると、見事にプレスできました。

続いて、タミヤの0.5mm厚プラバンをプレス。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

こちらも問題なくプレスできました。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

逆側。ちなみに、プラ板などを挟んでプレスする場合、いっきに力を入れるのではなく、じわ~っと力を入れながらプレスすると良い感じになると思います。

あと、いくつか他メーカー製のプラ板も試しましたが、粘りのない硬いプラ板だと割れますね。(タミヤでも、プラペーパーだと割れる。)

4mm径のハトメパンチの成功を得て、7mm径のハトメパンチの実験に移りましょう。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

こちらもダイソー製のハトメパンチ。お値段は、ちょっぴり高い210円です。

先に報告すると、こちらは失敗。(工夫すると行けそうな気もしますが…。)

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

パンチの凸面を見ると、テーパーが少し鋭いので、穴が空きます。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

↑穴が開いた塩ビ板。ちなみに、この塩ビ板は、このハトメパンチが収納された透明ケースを有効利用しています。

210円のハトメパンチは、失敗に終わりましたが、気を取り直して、更に散財。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

ハトメプライヤーと、交換コマ(10mm、12mm、15mm)です。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

とりあえず、10mm径のコマをプライヤーにセット。形を見る限り、大丈夫そうな気がしますね。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

↑塩ビ板のプレス。写真では、わかりにくいかもしれませんが、かなり良い感じの形状にプレスできます。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

↑続いて、タミヤの0.5mm厚プラ板をプレス…、と思ったら、大失敗!!凹コマの中に入り込んで、取れなくなりました!

しかも、少し凹コマも歪んでる…。まだ2回しか使っていないのに…。プラ板の取り出しに使ったピンセットも、先を曲げてしまいました。0.5mm厚プラ板のプレスは危険なようです。

しかしながら、10mmコマ、12mmコマ、15mmコマとも、塩ビ板のプレスには成功しました。(15mmは、少しコツが要りますが…。)

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

↑15mmコマで、プレスした塩ビ板を、15mmの皮ポンチで打ち抜いたモノ。充分に食器として使えそうです。着色しても良さそうですし、もともと白い塩ビ板をプレスしても良いかもしれません。

皮ポンチが無ければ、ハサミやカッターで切った後に、ヤスリをかけると良いでしょう。(力は要りますが、ポンチで打ち抜く方法のほうが、カットやヤスリがけの手間は省けますね。)

ただ、12mmコマの凹側の底面に、数字の「1」、15mmコマは「4」の数字が刻印されていますので、この小さな数字もプレスされてしまいます。(気になるようなら、この辺は、研磨して消せるとは思いますが…。凹コマは、金属でないので、研磨の難易度は高くないはず…。)

次に、お弁当パックなどのフタ部分をプレスしてみました。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

これは、どうも薄すぎるのか、あまりキレイには、プレスできないようです。たぶん0.5mm厚くらいの塩ビ板が、1番良い結果を得られるのかも…。

さて、この方法の利点としては…。

1.火を使わないので危険度が低い 2.準備が簡単で手軽にできる 3.均一の結果が得られやすい(ヒートプレスよりも失敗が少ない) 4.塩ビ板などの無駄が少なくできる

4の説明を補足すると、ヒートプレスだと、塩ビ板などにマージン(余白)を確保する必要があるのですが、ハトメプライヤーだと、下記のように連続して、プレスが可能です。

火を使わないヒートプレスもどきでミニチュア食器作り

一方、デメリットは、「任意の形にプレスができないこと」ですかね…。プレス部分を改良するには、金属加工の技術が必要です。

今まで、レジンを用いたりして、いろいろと食器作りの方法を掲載してきましたが、おそらく最も大量生産可能で、しかもキレイに製造できる、お皿の作り方かもしれません。

お皿作りに苦悩されている方の、光明になれば幸いです。