ミニもの(旧)

1/12や1/6スケールのミニチュアを製作しています

ミニチュアの作り方一覧はこちら → ミニチュアの作り方

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?


スポンサーリンク

ずっと試してみたかった実験です。「100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?」。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

結論から言えば、『型取りはできなくないが、実用的でない』というのが正直な感想です。以下に、その顛末を…。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

使用したのは、ダイソーで購入した『窓用 シリコーン補修剤』。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

『キッチン・お風呂用』という補修剤もあったのですが、防カビ成分が入っている分、硬化時間が少し長めだったので、今回は『窓用』を採用しました。裏面の注意書きを読むと、皮膚に悪そうな記述も…。あまり素手で触らないほうが良いかもしれません。

ちなみに、このシリコーンは、湿気硬化タイプなので、高温多湿な時季には最適でしょう。(夏になったら、この実験をしようと思っていました。)

今回、用意した原型は、0.2mmプラバンから作った黒い星型です。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

クリアファイル(ポリプロピレン製)を切り取って、台紙にしましょう。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

↓クリアファイル中央に、両面テープを貼り、原型を固定します。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

シリコーン補修剤を盛りましょう。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

このシリコーンは、予想よりも粘度が高く、正直、扱いにくいですね。(個人的には、アンチョビペーストのような粘度だと思いました。)

↓盛りが終了。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

盛るときは、裏面の状態を確認しながら、実施しました。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

実験時は、雨の降っている夏場だったので、8時間くらい放置してみると、どうやら硬化していたようです。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

↓原型を外すと、塗装もはげてしまいました。

100円ショップの『シリコーン補修剤』で型取りは可能なのか?

まぁ、塗装は、プラバンに、ガンダムマーカーを塗って、扇風機で軽く乾かした程度の状態でしたから、こうなるとは思ってましたけども…。誤算としては、このシリコーンに付着した塗料が、意外に取れないことですかね。(シリコーンなので、硬化すれば、塗料が付着しても、簡単にはがせるかと思っていたんですが…。ちなみに、私が通常使っている『型取り剤』は、塗料が付着しても、硬化後ははがせます。)

さて、硬化したシリコーンを見てみると、型取り自体は、成功と言えるでしょう。きちんと、形状を拾っています。

ただ、問題は、その剛性。このシリコーン、かなり柔らかくて、ペラペラです。粘土を詰めたりするのは、少し工夫が必要かもしれません。

以下に、率直な感想を…。

・手軽に入手できるシリコーンですが… ・粘度が高く、型取りに手間がかかる ・硬化の時間も長い ・原型に厚みのあるタイプだと、たぶん厳しい ・硬化後が柔らかく使いにくい ・そもそも皮膚に優しくないシリコーン

…ということで、あまりオススメできるシリコーンではありません。もっとも、補修用の製品なので、型取り用に使うほうが間違っていますが…。

素直に型取り用のシリコーンを買うほうが、ストレスがありませんね。

私が使っている型取り剤は、『シリコーンモールドメーカー』です。