【ミニチュアフード】サラダチキンの作り方
サラダチキンの作り方。
今回は、1/6スケールにて製作しています。
以下の画像をミニチュアサイズにて印刷しましょう。
パッケージ画像を右クリック(名前を付けて画像を保存)などで、ご自身のパソコンにダウンロードされてからご利用ください。
商品タイトルなどをカスタマイズされたい方用に、以下の画像も用意しました。
印刷する場合は、余白(スペース)に余裕を持たせると、その後の作業が楽です。
印刷した画像の上に、梱包用のテープ(OPPテープ)を貼り付けましょう。
印刷面の保護や補強も目的なのですが、テープを貼り付けておくと、その上からテープを重ねて貼る場合に、ある程度の貼り直しができるので、その保険のような意味もあります。
次に、粘土で鶏むね肉の部分を作りましょう。ダイソーで購入した、ホワイト色の樹脂粘土に、少量のイエローオーカー色の樹脂粘土を練り合わせて作ります。
パッケージの上で成形すると、バランスが取りやすいでしょうか。
粘土の乾燥後、上からもう1度、梱包用テープ(OPPテープ)を貼り付けます。
チキンのパーツが動くと面倒なので、両面テープでパーツを中央に固定したあとに、上からかぶせるように梱包用のテープを貼り付けました。
わりとシワが寄るのですが、実物もそんな感じなのでOKでしょう。四隅をカッターで切り取ると完成です。
チキンのパーツは高さがあると、上からテープを貼り付けにくくなるので、少し低めに成形するとよいかもしれません。
今回、パッケージ裏面は作っていませんが、バーコードなどを作って貼ったりすると、リアル感は増すと思います。
100円ショップのホイルネイルで箔押しに挑戦
以前、スタンピングリーフという製品を使った箔押しの方法を書きました。
今回、100円ショップのキャンドゥにて、以下の製品を発見。
ネイルアート用の『ホイルネイル』です。
製品の素材を見る限り、スタンピングリーフのような感じなので、「これで箔押しができるのでは…?」と考えました。
ホイルネイルは3枚入っているようです。
形は正方形。一辺の長さは約6cmでした。
ラベンダー色の上質紙に、レーザープリンターにてロゴを印刷。
紙の右上が汚れてしまいましたが…。印刷したロゴ図案の上に、ホイルネイルを敷きます。
前回の記事では、四隅にマスキングテープを貼り、スタンピングリーフを固定しましたが、今回はマスキングテープを使いませんでした。
ホイルネイルをピッタリと密着させたまま、紙を半分に折り固定。
このまま、前回と同様にラミネーターに通して熱圧着させます。
結論を言えば大失敗です。ホイルネイル全体が熱圧着されてしまいました。
ラミネーターに通す回数を1回だけにして、再試行しましたが、これでも全部が圧着されて失敗。ホイルネイルの残りは1枚だけに…。
今度は、印刷された図案とホイルネイルのある部分の裏面に、断熱のために厚紙を貼りました。
さらに、普通紙を用意して…。
用紙をはさみこんで(サンドイッチ構造にして)、必要以上に熱が伝わらないように工夫しました。
断面図をイラスト化すると以下のように…。
この状態で、ラミネーターに1回だけ通します。その後、ホイルネイルのシートを慎重にはがしましょう。
まだまだ試行の余地はありますが、かなり箔押しの精度は改善されました。
工夫次第では、100均のホイルネイルでも箔押しは可能なのかもしれません。
レジン(樹脂)とは何か?
ハンドメイドの人気ジャンルの1つに『レジン』があります。レジンを使ったアクセサリー作りは大人気で、以前は『エポキシレジン』が主な材料でしたが、近年はUV(紫外線)によって硬化する『UVレジン』も登場し、たいへんな人気です。
また、模型の世界では、何十年も前から『ウレタンレジン』を使用した作品作りが行われていますね。(かつて、コミックボンボン誌では、ウレタンレジンでブロック(かたまり)を作り、彫刻刀などを使って、そのレジンブロックを彫り、「ガンダム」の頭部を作り出すという、当時の小学生たちを震撼させた作例が載っておりました…。)
基本的に、ハンドメイドや工作に使われるレジンは、硬化性のレジンで、最初は液状で、何らかの刺激をあたえると、硬化して固体になる素材。ある程度、自由に形を作ることができ、素材自体、透明なものが多いので、レジンを使った工作は大人気です。
しかしながら、『レジン』と聞いて、すぐにどんな物なのかをイメージできる方は少なくないでしょう。今回は、そのレジンについて解説したいと思います。(※かなりの長文ですので、興味のある部分から読まれてください!)
目次
- 樹脂とは何か?
- 接着剤も塗料やニスも『レジン』
- 日本を代表する天然樹脂「漆(うるし)」
- 天然樹脂の代表と言えば「琥珀(こはく)」
- 世界初の人工的に作られた樹脂は『セルロイド』
- 世界初の合成樹脂『フェノール樹脂』
- 家庭用で入手可能な成型できる硬化性樹脂の種類は?
- 可塑性の樹脂と硬化性の樹脂
- 硬化性樹脂の硬化する仕組み
樹脂とは何か?
インターネット上で『レジン』を説明する記述をみるたびに、思い悩むことはないでしょうか。
レジンとは『樹脂』のことです。
…と書かれていることが多いのですが、では『樹脂(じゅし)』とは何でしょう?…と。
現代では、レジン(樹脂)と言えば、人工的に、化学的に合成された『合成樹脂(ごうせいじゅし)』を指す言葉として、よく使われていますが、そんな合成樹脂が誕生する以前の人類は、『天然樹脂(てんねんじゅし)』を利用していました。
天然樹脂は、植物由来の成分でできたモノが多かったので、文字通り「樹(き)から出た脂(あぶら)」と書いて『樹脂』です。
また、天然樹脂は、植物由来の樹脂だけでなく、シェラックなどの昆虫の分泌液からできる動物由来の樹脂もあります。
接着剤も塗料やニスも『レジン』
さて、少し話が飛んでしまいますが、接着剤や塗料の話を…。
特に、ハンドメイドでレジンを扱っている方には、あまり意識はされていないかもしれませんが、レジンは「エポキシレジン」や「UVレジン」だけでなく、接着剤や塗料やニスも(硬化性の)『レジン』です。
接着剤や塗料・ニスをイメージしてください。最初は、どんな状態でしょうか?…おそらく「液状」をイメージすると思います。
次に、接着剤や塗料・ニスが時間経過するとどんな状態になるでしょうか?乾燥(もしくは重合反応)によって、硬化・固まることをイメージすると思います。
「エポキシレジン」や「UVレジン」の硬化する過程と同じですね。
以下は、タミヤの塗料なのですが…。
品名に「合成樹脂塗料」と書いてありますね。塗料やニスを持ってらっしゃる方は、確認して頂きたいのですが、おそらく同様に「合成樹脂塗料」と表示されているはずです。これは、家庭用品品質表示法という法律で、表示が義務付けられていますので…。
後述しますが、いわゆる「瞬間接着剤」も、シアノアクリレートを主成分とした(硬化性の)レジン(樹脂)です。
日本を代表する天然樹脂「漆(うるし)」
樹脂を「樹から出た脂」と先ほど書きました。日本を代表する天然のレジンと言えば「漆(うるし)」が有名でしょう。
漆は、漆の木から抽出された樹液で、古来より塗料やニス、接着剤として利用されてきました。現存する最古の漆製品は、縄文時代早期、約7000年前に作られた物だそうです。
漆を塗ることにより、製品の耐久性を向上させたり、光沢や発色をよくしたりと、その耐久度や美しさから、食器をはじめ、家具などのコーティングに古くから使われています。いわゆる天然のレジンコーティングでしょうかね。
また、漆の色は、もともと茶色がかった透明な樹脂ですが、顔料を混ぜた「黒」や「朱」が有名でしょう。特に「漆黒(しっこく)」という表現は、小説や漫画によく登場しますね。漆は、着色した樹脂、『カラーレジン』の代表と言っても過言はないかもしれません。
なお、漆は、昔から「漆かぶれ」などといったアレルギーが存在することが知られていて、重度の漆アレルギーを持つ方は、漆の木の近くを歩いただけでも、アレルギー反応を起こすことがあるそうです。(これも、レジンアレルギーの一種なのかもしれませんね。)
ちなみに、漆を英語では「ラッカー」と呼びます。(たぶん、模型をされる方なら、馴染みのある言葉のはず…。)
天然樹脂の代表と言えば「琥珀(こはく)」
世界的な天然樹脂の代表と言えば「琥珀(こはく)」ではないでしょうか。植物から分泌された樹液が、長い年月をかけ硬化し、宝石となったものです。生物(植物)由来なので、鉱物ではないのですが宝石に分類されています。(ちなみに、同じような生物由来の宝石としては、「真珠」(貝から生成される)が有名でしょう。)
恐竜の血を吸った蚊が、樹液に巻き込まれて、そのまま硬化し琥珀となり、その琥珀から取り出した恐竜の血のDNAを使って、恐竜を現代に復元・蘇生させる…、というのは、大ヒットした映画「ジュラシックパーク」の冒頭のストーリー。
加工食品に虫が入っていたら、異物混入として事件となるケースもありますが、虫入りの琥珀は、たいへん貴重で、「虫入り琥珀」は高値で取引されるそうです。
古来より、宝石として人気の高い琥珀ですが、アジアで最古の琥珀は、北海道で発掘された約1万4千年前の琥珀。文化遺産オンライン上で、その琥珀の画像があります。
現代で見ても、とても美しい発色です。出土された琥珀は、穴が開いていて、装飾品として利用されていたと思われます。
今、「エポキシレジン」や「UVレジン」を使ってのアクセサリー作りが人気となっていますが、その人気の理由は納得です。市販されているレジン(合成樹脂)を使って、レプリカとは言え、簡単に自分だけの「宝石作り」が体験できるのですから。
たぶん、古代にも、レジンアクセサリーのキットが存在していたのならば、古代の人々の間で、レジンアクセサリー作りは大ブームを巻き起こしていたでしょう。
しかも、天然樹脂である琥珀ができるまでには、数千万年から数億年の年月が必要です。琥珀の前段階である「コーパル」ですら、数百万年以上の時間がかかります。
合成樹脂である「エポキシレジン」であれば、通常は、数時間から数日で硬化しますし、「UVレジン」ならば数分から数時間で硬化しますので、とても手軽です。
あと、漆や琥珀だけでなく、「松脂(まつやに)」も天然樹脂の代表格ですが、松脂の話もすると、また長くなるので省略を…。
世界初の人工的に作られた樹脂は『セルロイド』
長らく人類の歴史には、天然の樹脂しか存在しませんでしたが、19世紀に入ると、ついに人工的に樹脂を作り出す技法を編み出します。その流れをみますと…。
1838年に、フランスの化学者であるアンセルム・ペイアンが、植物繊維の主成分である「セルロース」を発見。
1845年に、ドイツ、スイスの化学者クリスチアン・シェーンバインがセルロースに硝酸と硫酸を混ぜた「ニトロセルロース」の開発に成功。
1856年に、イギリスの化学者アレクサンダー・パークスによって、ニトロセルロースと、楠(くすのき)から抽出される樟脳(しょうのう)を合成して、「セルロイド」(※当時は「パークシン」という名称)の開発に成功。
1870年に、アメリカの発明家ジョン・ウェズリー・ハイアットによって、セルロイドの量産化に成功。(「セルロイド」は彼の会社の商標登録。今は普通名称化。)
…という歴史。
当時、ビリヤードの球の材料には、象牙が使われていたそうですが、セルロイドの登場により、セルロイド製のビリヤード球が普及したそうです。
今まで、熱で溶かして型に流し、製品をつくる材料としては、鉄などの金属がありましたが、金属を溶かすには、かなりの高温が必要で、21世紀の現代でも、なかなか手間のかかる作業ですね。
しかしながら、セルロイドは、90℃程度で軟化し、鉄などよりも融点が低く、加工が容易なことから、いろいろな製品に使われる素材になりました。
ちょっと難しい言葉ですが、簡単に形状を変えることができる性質を『可塑性(かそせい)』と呼び、可塑性の物質を指して『プラスチック』と呼びます。
『レジン』という言葉は、『天然樹脂』も『合成樹脂』をも指す言葉なんですが、『プラスチック』は、主に『合成樹脂』を指す言葉になりますね。(この辺が、ややこしいでしょうか…。)
人類が人工的に合成した樹脂としては、セルロイドが初なので、「人類初の合成樹脂はセルロイド」と呼ばれていますが、合成に天然(植物)由来の成分を使っているので、『半合成樹脂』とも呼ばれています。
さて、日本に目を向けると、明治生まれの詩人・童謡作詞家の野口雨情(のぐちうじょう)が、大正時代に発表した童謡『青い眼の人形』では、
青い眼をした
お人形は
アメリカ生れの
セルロイド
…という詩が登場しています。童謡に歌われるほどなので、大正時代には、日本でもセルロイドは広く普及していたのでしょう。
そのセルロイドですが、今ではあまり見かけることはありません。卓球のピンポン玉(ピン球)は、長らくセルロイド製でしたが、国際卓球連盟(ITTF)の意向により、試合球は、ポリエチレンなどの合成樹脂製に置き換えられています。(記事執筆時点では、まだAmazon等にて、セルロイド製のピン球は販売されていますが、数年後にはなくなるかもしれません…。)
ギターやベースのピックくらいでしょうかね。現存する身近なセルロイド製品は…。
なぜセルロイドが、廃れてしまったのか。その原因は、セルロイドの性質にあります。原料となるニトロセルロース自体、火薬に利用される素材なので、セルロイドも可燃性が高く、火災を誘発しやすかったのです。
昔の映画のフィルムは、セルロイド製だったので、映画館での火事が多かったようですし、先ほどの詩にもあったように、人形をはじめ玩具の素材として、セルロイドは多用されていましたので、以下のような悲劇的な事件も起こりました。
日本の都市災害史に残る大火災の一つ。1932年(昭和7年)12月16日午前9時15分頃、4階の玩具売り場で火災が発生。地下2階、地上8階の建物の4階から8階までを全焼して午後12時過ぎに鎮火した。火災による死者が1人、墜落による死者が13人、傷者が67人という、日本初の高層建築物火災となった。
デパートの白木屋を襲った火災。詳細も引用すると…。
当時、白木屋は歳末大売出しとクリスマスセールが重なり、店内は華やかな飾りつけがなされていた。開店前の点検でクリスマスツリーの豆電球の故障を発見し、開店直後に男性社員が修理しようとした時、誤って電線がソケットに触れたためスパークによる火花が飛び散り、クリスマスツリーに着火。火は山積にされたセルロイド人形やおもちゃに燃え移り瞬く間に猛烈な火炎をあげた
現在では、クリスマスツリーの電飾にはLEDが一般的になり、玩具の素材も難燃性の素材が主流になっています。しかしながら、今の視点で考えると、この玩具売り場は、火薬庫のようなものでしょうから、火災の凄まじさは想像を絶するでしょう。
現行の消防法でも、セルロイドは危険物第5類(可燃性固体)に分類され、たとえば20㎏以上の量を保有しようとすると、消防署への届け出が必要になります。(セルロイドほどではないですが、エポキシ樹脂やUVレジンも可燃物なので、火気厳禁!)
ちなみに、セルロイドは、アニメーションの作画に用いる透明シートの素材としても使われていましたので、今でもアニメ業界では「セル画」という言葉が残っているそうです。
世界初の合成樹脂『フェノール樹脂』
セルロイドは、人類史上初の人工的に作られた樹脂ではありましたが、原料が天然由来の成分だったため、「半合成樹脂」と呼ばれています。真の意味で『合成樹脂』として歴史に登場するのは、1907年にアメリカの化学者であるレオ・ヘンドリック・ベークランドにより工業化された『フェノール樹脂』が最初です。
フェノール樹脂は、石炭酸(フェノール)とホルマリンを反応させて合成された樹脂で、ベークランドにより『ベークライト』として商標化。今では、普通名称化しており、『フェノール樹脂』を指す言葉として『ベークライト』は使わています。
趣味の分野で言えば、電子パーツ屋さんに行くと、『ベーク板』という樹脂製の板が販売されていますが、これは『ベークライト(フェノール樹脂)の板』の略称です。電子工作における基板として、今でも使われていますね。
ベークライトを開発したベークランド(ややこしい…!)は「プラスチックの父」と呼ばれ、富と名声を手にします。
これはまったくの余談ですが、このベークランド家には、悲劇的な事件が…。
その悲劇的な実話をベースにして、映画化がされています。
以上が、合成樹脂の歴史の夜明け部分です。
以降、多種多様な合成樹脂が開発され、現在に至ります。
家庭用で入手可能な成型できる硬化性樹脂の種類は?
家庭用で手に入る成型できるレジンをいくつか紹介しましょう。最初は液状ですが、硬化すると固体状になる樹脂としては、以下のようなものがあります。
1.繊維強化樹脂(FRP)
ホームセンターで売っているレジンの代表格でしょうか。あまりホビー用途で使う方は少ないと思いますが…。FRPは、「エフアールピー」と呼びます。後述しますが、2液性のレジンです。
船とかバスタブの材質として有名でしょうかね。個人的な体験だと、自宅の風呂場のリフォームで使いました。
面倒なので、少し多めのFRPをバケツに流し込むと、すごい熱を発してしまい、たいへん焦った記憶があります。やはり2液性のレジンは怖いなと思った瞬間です。(発火しなくてよかった…。)
2.ポリエステル樹脂
これも馴染みのある方は少ないでしょうかね。以下のような標本に使われることが多いです。
こちらも2液性の樹脂で、Amazonでも販売されています。
3.ウレタン樹脂
ハンドメイド分野よりも、プラモデルなどの模型分野でよく使われているでしょうか。
インターネット上では、ウレタン樹脂を「不透明樹脂」として紹介する例が多いのですが、それは顔料や染料を混ぜ、着色させているだけで、ウレタン樹脂も、もともとは透明です。
成型用の素材としては、2液性の樹脂にて販売されることが多いのですが、二液性だけでなく、一液性も存在します。ニスや塗料に多い印象でしょうかね、一液ウレタンは…。
4.シアノアクリレート樹脂
おそらく最も有名な硬化性のレジンかもしれません。いわゆる瞬間接着剤です。一液性の硬化樹脂。
透明な樹脂ですが、模型分野では、色付きの瞬間接着剤がいくつか販売されています。
5.エポキシ樹脂
ハンドメイド分野での透明樹脂の1番手でしょう。逆に、模型分野では、あまり成型に使われる方は少ない印象です。(接着剤用途では、使われることが多いですかね。)
2液性の樹脂で、「クリスタルレジン」や「デブコン」という商品名の製品が有名。
6.紫外線硬化樹脂(UVレジン)
光を浴びると硬化する樹脂(光硬化樹脂)としては、代表的な樹脂でしょう。紫外線(UV)を浴びると硬化する一液性の樹脂です。
近年は、100円ショップでも販売されるようになり、ハンドメイド分野で大人気に。
硬化後の特性が硬質な「ハードタイプ」や、軟質な「ソフトタイプ」、ソフトタイプよりも柔軟性に富むグミのような質感の「グミータイプ」などがあります。
家庭でも入手できる硬化性の樹脂としては、このくらいでしょうかね。
可塑性の樹脂と硬化性の樹脂
樹脂を大きく2つに分類すると、『可塑性の樹脂』と『硬化性の樹脂』にわけられます。
可塑性の樹脂は、種類が非常に多く、ビニールハウスなどの素材の塩化ビニール樹脂や、ペット(PET)ボトルの素材のPET樹脂、プラモデルの素材として活用されるスチロール樹脂などが有名かもしれません。
これらの樹脂は熱によって可塑化する樹脂です。一度、固めても、加熱すると溶け、冷えるとまた硬化します。「おゆまる」と呼ばれるプラスチック製品も、この熱可塑性樹脂の特性を活用した商品でしょう。
食品で言えば、チョコレートのような感じです。型に流して、自在に成型できる点も同じですね。チョコレートの場合、作るのに失敗しても、また加熱すれば再チャレンジできます。
一方、エポキシ樹脂やUVレジンは、硬化性の樹脂です。一度、硬化してしまうと、元には戻りません。
食品で言えば、タマゴ(卵黄と卵白)のような感じです。目玉焼きでも、卵焼きでも、オムレツでもよいのですが、いったん加熱して固まってしまうと、元のタマゴ(卵黄と卵白)に戻ることはありません。
硬化性樹脂の硬化する仕組み
硬化性樹脂には、いくつか硬化する仕組みがあります。
熱によって硬化する樹脂
2液性のエポキシ樹脂やウレタン樹脂が、熱硬化型樹脂の代表格でしょうか。A液とB液を混合し、熱を発生させて硬化するタイプのレジンです。
気温の高い時期だと、硬化スピードが上がります。
光によって硬化する樹脂
光硬化樹脂としては、紫外線(UV)を浴びると硬化するUVレジンが有名でしょう。
紫外線量の多い時期や晴れの日などは、硬化スピードが速いです。
一般的に、あまり馴染みはありませんが、工業用の光硬化樹脂としては他に、電子線(EB)を浴びると硬化するEB硬化性樹脂が存在します。
熱と光によって硬化する樹脂
熱硬化性樹脂と、光硬化性樹脂の組み合わせ、ハイブリット型のレジン。主に工業用ですね。
湿気によって硬化する樹脂
空気中の水分と反応して硬化する樹脂。代表的な湿気硬化型樹脂としては、シアノアクリレート樹脂があります。いわゆる瞬間接着剤。
湿度の高い季節は、硬化スピードが速いです。
開封した瞬間接着剤は、密閉容器に乾燥材を投入して封入すると長持ちします。
他にも、衝撃をあたえると硬化する衝撃硬化型樹脂など、硬化性樹脂は様々です。
以上で、樹脂の説明は終わりにしましょうか。当初は1万字以上でしたが、8400文字くらいまで圧縮しました。ざっくりと『樹脂』のイメージを理解頂けると幸いです。
こういった記事を書くと、語尾を変えるなどして文章を模倣される方がいらっしゃいます。参考にして頂けるのは、非常にありがたいのですが、できればfollow付きのリンクを、この記事に与えて頂けると嬉しいです。
【ミニチュア小物】インベーダーゲーム台の作り方
インベーダーゲームの筐体の作り方。
今回は、前回の記事の応用です。
前回は、スマートフォンの画面を、液晶テレビの画面に見立てて、ミニチュアの液晶テレビを製作しました。今回も、スマホを利用して、インベーダーゲームのゲームテーブルを製作します。
ループ再生されるアニメーションGIFにて、インベーダーゲーム画面の素材を作りました。
サイズは、360×360ピクセルです。この画像をスマートフォンに入れて、表示をさせましょう。
表示の具合を見ながら、前回のテレビと同じく、スマホを採寸します。
採寸結果をもとに、プラ板やプラ材を駆使して、テーブルを組みましょう。
今回は、プラ板やプラ材だけでなく、色画用紙や厚紙も利用しています。
ガラス天板部分は、透明プラ板を切り出しました。なお、テーブルの脚もプラ板とプラ材を使っています。
スマートフォンをセットして、パーツを組み立てると完成です。
ちなみに、以下のパーツは、プリンターで印刷しました。
ゲームの遊び方。
コントロールパネル。
コントロールパネルなどは、プラ板やプラ材を組んで、立体的に作ると、もっとリアルになるかと思いますが…。
ミニチュアのインベーダーゲーム台を作りました。液晶テレビの応用作です。画質が粗く暗いのですが…、照明が明るいとゲーム画面が見えないので…。 #ミニチュア #ドールハウス pic.twitter.com/E5RJnjIoXz
— ミニもの (@mini_mono_net) 2016年10月16日
【ミニチュア小物】大型液晶テレビの作り方
ミニチュアの大型液晶テレビの作り方。
先日、以下のスマートフォンを購入しました。
ファーウェイ・ジャパン製のSIMフリースマートフォン『Ascend G6』(4.5インチ液晶)です。
本当は、5000円以下で買えるジーニーCP-D403(4インチ液晶)を買おうとしたのですが、予備のスマホとしても、そこそこ使えそうな機種を購入しました。
以前から、ミニチュア製作用に、5インチ以下のスマホが欲しいと思っていたので…。
スマホがあれば、音楽再生プレーヤーや動画再生プレーヤーだけでなく、デジタルフォトフレーム的な使い方も可能ですから、工作の幅が広がります。ミニチュア製作用なので、私は別にSIMカードを挿す必要もなく活用中です。
今回の工作は、スマホを使います。スマホをお持ちあれば、ご参考ください。(今後、機種交換などで余ったスマホは、手元に置いておくと便利かもしれません。)
まずは、ミニチュアのテレビにしたいスマホの採寸から…。
寸法を測ったら、テレビの枠となるように、タミヤの0.5mmプラバンを切り出しましょう。
接着は、タミヤセメントを使いました。
側面からスマホを挿入できるように、側面はフタを作り、未接着にします。
写真はないのですが、土台もプラ板の端材を利用しました。
今回は、簡単につや消しブラックで全体を塗っています。
この中に、スマートフォンを入れると完成です。
4.5インチ液晶のAscend G6の解像度は、960×540なので、このサイズのテレビ映像画面をPNG形式でいくつか作りました。
サッカー中継。
料理番組。
ニュース番組。
天気予報。
通販番組。
電源オフ画面。
なお、写真素材は、以前に購入した素材辞典と『ぱくたそ』を活用させて頂きました。
» ぱくたそのご利用規約 | 会員登録不要のフリー写真素材ぱくたそ
» 放送局からニュースを伝える女性アナウンサー|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ
» 休み明け、月曜日のおまいら(ペンギン)|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ
» まな板できゅうりを切りまぁす|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ
使用したフォントは、『コーポレート・ロゴ Medium』です。
» 「コーポレート・ロゴ」フォントのダウンロード – LOGOTYPE.JP
この記事に掲載中のテレビ画面素材は、個人利用に限り、ダウンロードして、ご自由にお使いください。ただし、各素材配布サイトで定められた利用規約を逸脱するような使用はできませんので、ご注意を…!
これらのテレビ画面素材を、スマホの写真ギャラリーに入れておくと、以下のようなフリック操作で、画面の切り替えが瞬時にできます。(スライドショーも可能です。)
ミニチュアの大型液晶テレビ。 #ミニチュア #ドールハウス pic.twitter.com/8GpJzreIem
— ミニもの (@mini_mono_net) 2016年10月15日
動画ファイルを再生すると、本物のテレビのように映像を楽しめますし、インターネット接続できるスマホであれば、YouTubeなどの動画サイトにアクセスして、動画を楽しむことも可能です。(動画は、全画面表示がよいと思います。)
【ミニチュア印刷】少量のラベルを印刷する方法
ミニチュア向けの小ロット印刷の方法。
今回の方法は、本来のプリンターの使い方とは違いますので、実施にあたっては、自己責任でお願いします。
ミニチュア製作をしていると、1枚だけラベルやシールを印刷したいと思う場面があるでしょう。
しかしながら、その1枚だけのために、ラベルシールを消費するのはもったいないと感じてしまいます。
そこで今回は、ミニチュア向けの少部数印刷の方法を…。
まず、A4サイズの普通紙を用意します。その普通紙の隅に、印刷したい図案をプリントしましょう。ミニチュア製作をされる方は、Excel(エクセル)などのソフトを使う方が多いでしょうか。
この工程は、試し刷り的なものなので、カラー印刷でなく、白黒(グレースケール)印刷で構いません。
今回は、わかりやすく色付きの普通紙を使っています。
この印刷された部分を覆うように、梱包用の透明なOPPテープを貼りつけましょう。注意点としては、テープを貼りつける際に、紙が張ったり反ったりさせないことです。(平坦を保たせる。)
100円ショップのミーツ(ワッツ)にて、以下の製品を購入しました。
再剥離できるタイプのラベルシールです。
裏面。
剥離紙からラベルをはがし、OPPテープを貼りつけた用紙に、印刷部分を合わせてラベルを貼ります。
このまま再度、印刷をすると、ラベルシール部分にプリントできました。
OPPテープを貼ったA4用紙を再利用しない場合は、このまま余白をカットすると、ミニチュア用のラベルの完成です。
OPPテープを貼ったA4用紙を再利用する場合は、そのままラベルをカットせずに、もとのラベルシールに付いていた剥離紙(薄い水色の表面がツルツルとした紙)に印刷したラベルを貼り直し、余白をカットするとよいかもしれません。
この手の100円ショップで購入できるラベルシールは、小さなシールであれば200片入りくらいの製品もあるので、あまりコストを意識できずに印刷できるかと思います。(慣れるまでは、今回のような幅の大きなラベルを使うほうが、失敗のリスクは少ないでしょう。)
また、最近は柄物や、クラフト紙のラベルシールなどもあるので、いろいろ試してみるのも面白いかもしれません。
【ミニチュア小物】卓上カレンダーの作り方
ミニチュアの卓上カレンダーの作り方。
今回のカレンダー作りのアイデアは、以下のブログ記事から着想を得ています。
独創的なアイデアと作り方が満載です。ミニチュア作りの参考にさせて頂いています。
100円ショップのセリアにて、以下の商品を発見しました。
ミニ6穴サイズの日付入りスケジュール。いわゆる手帳のリフィルですね。
このリフィルから、年間カレンダーのページを使いましょう。
手帳のカレンダーを、カッターで切り抜きます。
カレンダーの台は、厚紙で作ろうかと思ったのですが、縮むプラバン(0.2mm厚)の端材があったので、その端材を今回は使いました。
挿し込み式に工作し、組み立て。
パーツをすべて接着すると完成です。
お湯でやわらかくなるねんど「イロプラ」を使って型取りをする
お湯で柔らかくなるプラスチック粘土『イロプラ』を使って、型取り・複製をする方法。
先日、姉妹ブログにて、下記の記事を書きました。
お湯で柔らかくなり、冷えると固まるプラスチック粘土としては、消しゴムメーカーで有名なヒノデワシ社の製品『おゆまる』がよく知られていると思います。
今回、その『おゆまる』に似た、『イロプラ』という製品を100円ショップのミーツ(ワッツ)で購入しましたので、使用レポートを兼ねて、型取り・複製について詳しく解説を…。(追記:現在は、ダイソーやセリアでも取り扱っているようです。)
今回は、直径が約10mmのラインストーンを原型とし、複製に挑戦します。
お湯を使わない「おゆまる」や「イロプラ」の利用
さて、2011年に以下の記事を書きました。
『おゆまる』の使い方を解説した記事です。
この記事では文字通り、お湯を使って『おゆまる』を使用しました。しかしながら、個人的にお湯を使う場合、以下の欠点があるかと考えています。
- お湯を用意するのが面倒で準備に時間がかかる
- お湯から取り出した『おゆまる』を拭くのが面倒
- 水気が残ったまま練ると水を封入した『おゆまる』ができる
- 拭くタオルなどの繊維やホコリを巻き込みやすい
そこで、ここ数年は違う方法で加熱処理を実施中です。
以下は、100円ショップのダイソーで購入したプラ容器。
材質は、プリプロピレンで、耐熱温度を見てみると…。
華氏284度(284℉)なので、摂氏に換算すると、摂氏140度(140℃)。
この耐熱容器と、温風の出るヘアドライヤーを利用して、『イロプラ』の加熱をしたいと思います。
わかりやすく赤色のイロプラを使いましょうか。
最初は、どのくらいの分量を使って、型取りをすればよいのか悩むと思います。使う型取り材(この場合は「イロプラ」)の量は、複製・型取りしたいモノ(原型)の体積・容量の2倍ほどの体積・容量が目安です。
耐熱容器の底に、カットしたイロプラを置きます。
遠くからイロプラを押さえつけるような感覚で、温風を出力させたドライヤーで加熱しましょう。最初は、真上から風をあててください。イロプラの量が少ない場合や、横から風をあてると、イロプラが吹き飛んでしまうので…。最終的には、至近距離からの熱風で加熱します。
気温や使うイロプラの分量、ドライヤーのあて方・かけ方にもよりますが、30秒から60秒くらい熱風をあてると、かなり柔らかくなりますので、柔らかくなったら火傷に注意しながらイロプラを取り出し、原型に押し当てて型を取りましょう。(手袋を使う場合、軍手だと繊維を巻き込みやすいですから、ビニールレザーのような手袋がベストかもしれません。)
型取り作業後、しばらく放置して、型が冷えるのを待ちます。
さて、プラ容器の底を見てみると、見事に色移りしていました。『おゆまる』を使った時には、こんな現象はなかったように記憶していますが…。これは後ほど検証してみます。
ちなみに、アルコール入りのウェットティッシュで、ゴシゴシこすると、色は落ちました。
型が冷えて硬化したら、原型を取り出しましょう。これで型取りは終了。
この型に樹脂粘土などを詰めると、複製品ができます。これで量産も可能ですね。
型取りをする場合のコツ
なお、型取りをする場合、原型は動かないように固定させると、型取りの精度が上がり、作業もしやすくなります。ピンボケ画像ですみませんが、やり方を解説すると…。
カッターマットなどに、端を折り返したマスキングテープを貼ります。
その上から、両面テープを貼りましょう。
両面テープの剥離紙をはがし、その上から粘着面を上にした状態で、マスキングテープを貼り、原型を貼りつけると固定の終了です。
直接、両面テープを貼りつけてしまうと、粘着剤のあとが残るので、私はこのような方法を利用します。
ハンドメイド系のイベント出展などで、机にテーブルクロスを固定する場合なども、この方法なら、貸し出された机を汚すことなく、テーブルクロスの接着・固定が可能です。
マスキングテープは、スリーエム社のマスキングテープが1番品質が高いと思います。
余談ですが、この方法で粘土状シリコーンを使う場合、使用する粘着テープは、アクリル系の粘着剤のテープを利用ください。粘土状シリコーンの硬化阻害物質の1つにゴムがあります。したがって、ゴム系粘着剤のテープだと、シリコーンが硬化不良を起こしますので…。(スリーエム社のマスキングテープは、アクリル系粘着剤なので安心です。)
さて、次の検証にいきましょう。透明のイロプラで、UVレジン用の型取りは可能なのか?
「おゆまる」や「イロプラ」でUVレジンの型取り・複製
同じ要領で、クリアのイロプラを適量カットしました。
ドライヤーで加熱後、型取り。
しばらく冷やすと型取り終了です。できあがりは、なかなかの透明度。これでUVレジン液を注型材として複製作業をしましょう。
使用したのは、セリアのカラーUVレジン「コバルトブルー」。
結論を言えば、透明のイロプラを型にした、UVレジン液の複製は成功です。
しかしながら、硬化熱により、型の薄い部分はゆがんでしまいました。
少量のUVレジン液の発熱でも、型の薄い部分はダメージを受けるようです。
対策としては、型の厚みを増して、ボリュームアップをすることでしょうか。こうすると、UVレジン液の硬化熱を吸収できる余地ができるので、型の寿命は延びそうです。
ただし、あまり厚くすると、紫外線をさえぎることになるので、悩ましいポイントでもありますね。
他には、あらかじめ冷蔵庫などで、型を冷やしておいて使う…などでしょうか。
個人的には、透明シリコーンで型取りができる方ならば、イロプラを使って、積極的に型を作る…ということはしないと思われます。ワンオフ(1度きり)の複製物作成ならアリだと思いますけども。
「おゆまる」との違い 「イロプラ」使用の注意点
そして、最後の検証です。さきほどの型取り作業にて、色付きのイロプラの色移りが発生しました。この点を検証してみます。
100円ショップで買った「おゆまる」も用意。
おゆまるのブルーと、イロプラのブルーで比較してみましょう。
おゆまるのブルーを2cmほどに切り取り…。
容器に投入し、加熱。加熱後、めくってみると、色移りはしていません。
次に、イロプラのブルーを。
おゆまると同じように、2cmほどに切り取り、容器に投入・加熱しました。
めくってみると…、見事に色移りしていますね。
これもウェットティッシュで拭き取りましたが、イロプラは顔料の量が多いのかもしれません。
例を挙げると、仮面ライダーのフィギュアを持っていて、腰の変身ベルトを型取りしたいと思った時に、イロプラを使って、型取り作業をすると、フィギュアに色が移ってしまう可能性があります。
こういった場合、「おゆまる」を使うか、顔料の含まれていない透明(クリア)のイロプラを使うほうがよいかもしれません。
- 安価で購入できる
- 入手も容易(100円ショップで買える)
- カラー単体で購入できる(好きな色だけを買える)
…といったところが、100均にあるイロプラの大きなメリットでしょうか。ネット通販だと、「おゆまる」も単色購入が容易ですけども…。
100円ショップ「セリア」の『カラーUVレジン』のバリエーションまとめ
100円ショップSeria(セリア)では、色付きのUVレジン液が販売されています。ハードタイプのUVレジン液で、製品1個の内容量は4g。
すでに購入済みのカラーと、重複して買ってしまったものもありますが、とりあえず全色を購入したので、レポートしたいと思います。(欠けている色があるかもしれませんけど…。)
画像左から『ホワイト』『ブラック』『イエロー』。
ホワイトとブラックのUVレジン液は、以前、ミニチュアのコンニャク作りに活用しています。
画像左から『クリアレッド』『クリアグリーン』『クリアブルー』。
クリアグリーンは、メロンソーダ作りの記事もご参考に…。
画像左から『チェリーピンク』『バイオレット』『コバルトブルー』。
コバルトブルーは、かなりハッキリとした色です。
画像左から『イエローアンバー』『クリアアンバー』。
両方とも、お菓子の黄金糖のような色味です。クリアアンバーは、パッケージを見るとオレンジっぽい色を連想しますが、まったくオレンジではありません。(ちょっとゴールドっぽい色です。)
画像左から『ミルキーグリーン』『ミルキーピンク』。
カラーUVレジンのシリーズでも、不透明な印象があります。(硬化物が薄いと、やはり透けて見えますが…。)おそらく白顔料を加えてあるのでしょう。アクリル絵の具の「アクリルガッシュ」といった感じです。
以下に、現時点でのラインナップを一覧にしました。
硬化物の厚さや形状、下地の色などによって、見え方は左右されると思います。
カッターマットに置くと、また印象が変わりますね。
パッケージ裏面の表記。
個人的に、『ホワイト』『ブラック』『ミルキーグリーン』『ミルキーピンク』あたりは、少し硬化時間を長めにした方がよいと感じました。いつも使っているUVライト(36W)の2分間照射では、少しベタつく感じがあったので…。
ちなみに、セリアほどのカラーバリエーションは扱っていないようですが、このカラーUVレジン液は、100均のミーツ(ワッツ)でも販売されています。
また、福岡県に本社のあるディスカウントストア『トライアル』の100均コーナーでも、いくつか取り扱いがあるようです。(トライアルの100円コーナーだと、税込100円で購入できるので、他のショップで買うよりも安い!)
通常の透明なレジン液に、塗料を混ぜ、オリジナルのカラーレジン液を作るという方法もありますが、いつも同じ色合いを作ることは難しいでしょう。人間のすることなので、配合比に誤差があったりと、微妙に色合いが変わるからです。
その点、色付きのUVレジン液ならば、メーカーが機械で大量製造しますから、色のブレも少なく、いつでも同じような色合いを出すことが可能でしょう。
また、前述したミニチュアのコンニャク作りの記事でも触れていますが、カラーUVレジン同士の混色も可能なので、メーカーの基本色では満足できない方も、楽しめるアイテムだと思います。
【追記 1】速乾タイプのUVレジンも登場しています。
少し前に買った100均のセリアのUVレジン液(ハードタイプ・4g)。リニューアルして、硬化速度アップ・難黄変化・UVライトでもネイル用UVのLEDライトでも硬化するようになっているようです。#UVレジン #セリア pic.twitter.com/N3LTKjZg38
— ミニもの(ミニチュア製作) (@mini_mono_net) 2017年5月20日
【ミニチュアフード】ストロー入りドリンクの作り方
ストロー入りの飲み物の作り方。
工作難度が高そうなミニチュアですが、100円ショップの材料で、わりと簡単に製作可能です。
このサイト上でも、いくつか飲み物のグラスの作り方を紹介しています。たとえば以下など…。
今回は、グラス部分は、以下の製品を利用しました。
100円ショップのダイソーで購入した透明ストローです。
直径は6mm。材質はポリプロピレンと、難接着素材ですけども…。(個人的には、工作物にポリプロピレンは極力使いたくありません。塗装も接着も難しい素材なので。しかしながら、1番手軽なミニチュアグラスの素材であることは間違いありませんね。)
適度な長さに、ストローをカットしましょう。
上記で紹介したオレンジジュースのグラスの作り方では、UVレジン液にて、グラス底を作りました。今回は、サークルカッター(パンチコンパス)で、ダイソー購入の縮むプラバン(0.2mm厚)の端材をカットして、底を作りたいと思います。
厚紙で、ストローの内径とピッタリとなる大きさに調整しながら試し切りをした後に、プラ板をカットしましょう。1mmくらいの厚さの底にしたいので、0.2mmプラバンを5枚カットしました。
カットしたプラバンを重ねて、接着剤で接着。
ストローの底部にはめ込みましょう。これでグラスは完成です。
次に、ミニチュアのストロー作りを…。100円ショップのセリアにて、以下の商品を買いました。
極細ノズル3本付き瞬間接着剤です。
この商品に付属している極細ノズルを使います。
適度な長さにノズルをカットしましょう。これをストローとして使います。
飲み物の液体部分は、UVレジン液を使う予定ですが、このままでは、毛細管現象により、ミニチュアストローがUVレジン液を吸い上げてしまうので、ストローの底面を、粘土なり、接着剤を詰めて、入り口となる穴を塞ぎましょう。
毛細管現象については、以下の姉妹ブログで解説中です。
さて、100円ショップのセリアにて、以下の商品を購入しました。
カラーUVレジン クリアグリーンです。
今回は、これを使って、メロンソーダ的なドリンクを作りたいと思います。
ちなみに、ミニチュアストローの底は、このUVレジン液を、ほんの少しつけて硬化させ、穴を塞いでいます。
UVレジン液は、段階的に注いでは硬化させるという工程を踏んでください。一気に注いで硬化させると、大きな気泡ができたり、微調整が難しくなったりと、失敗するリスクが大きいので…。
なお、UVレジン液の硬化は、下記の記事もご参考ください。
適度な高さまで、UVレジン液を硬化させると完成です。
今回は、ある意味ミニチュアのストローが主役なので、シンプルに仕上げています。氷などを浮かべても面白いでしょうか。
ちなみに、ホームセンターや模型店などでは、瞬間接着剤用の細いノズルのみの販売があったりします。