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ミニチュア製作向けのラベルライター(テプラ)の選び方


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以前、ミニチュア製作向けのプリンターの選び方という記事を書きましたが、今回はラベルライターの話を…。

 

個人的に、昔からキングジム社のラベルライター『テプラ(TEPRA)』を愛用しています。テプラとテプラテープがあると、簡単にラベルシールを作ることが可能です。家庭や仕事を問わず、重宝しています。

 

我が家にあるテプラは、以下の2機種。

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画像左が、パソコンと接続して使うテプラ『SR3900P』(2003年発売)です。画像右が、乾電池で駆動する『SR232』(1999年発売)。ちなみに、両機種とも、現在では製造は終わっているようです。

 

一般的なテプラ機種のイメージは、『SR232』のようなタイプでしょうか。液晶画面とキーボードが付属しており、単独でラベル作成が可能です。

 

『SR3900P』は、一般的には、あまり見かけない機種だと思います。液晶画面もキーボードもなく、単体でラベル印刷はできません。パソコンと接続して使うタイプのテプラになります。(余談ですが、「ザ・事務機器」という感じの外観が好きです。)

 

ミニチュア印刷では、パソコンと接続して使うことができる機種が望ましいでしょう。パソコンと接続することによって、印刷の自由度が増すからです。

 

もう1つ、大切な要素は、きれいに印刷できる機種であること。つまり、解像度が高い機種がオススメです。

 

解像度とは?

デジタルカメラの写真で考えてみましょうか。100万画素のカメラで撮った写真と、1000万画素のカメラで撮った写真では、どちらの写真のほうがきれいでしょうか?

 

もちろん画素数以外にも、写真を美しく撮る要素や要件はあるのですが、一般的には、100万画素のような低画素数よりも、1000万画素のような高画素数のカメラで撮った写真のほうが、きれいな写真であることが多いと思います。

 

厳密にいえば、画素数と解像度は違うのですが、似たようなものと思ってください。

 

低解像度のモノよりも、高解像度のモノのほうがきれいです。

 

テレビも同じで、普通の低解像度のテレビ映像よりも、4Kや8Kといった高解像度のテレビ映像のほうがきれいでしょう。

 

テプラも同様に、低解像度の機種よりも、高解像度の機種のほうが、より美しく印刷できます。

 

解像度の違いを、極端な例ですが図解すると…。

 

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図は、アルファベット「A」の文字を比較したものです。低解像度だと、画像が粗くなりますね。高解像度だときれいです。

 

ミニチュア印刷は、小さく印刷するだけに、高解像が必要になります。

 

実際に印刷してみましょう。

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画像上が、低解像度機種で印字したテープ。テプラに内蔵された文字しか印刷できず、文字もギザギザ感が強いです。

 

画像下は、高解像度機種のSR3900Pで印刷したテープ。パソコン内蔵のフォントを使うことができ、画質もきれいです。

 

高解像度機種のSR3900Pで、いくつか印刷してみました。

 

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↑このくらい小さくても、文字が判読できます。

 

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↑画像左は、写真をベースに印刷したテープ(黄色背景・赤文字24mm幅テープ)。画像右は、レース模様のイラストを出力したテープ(黒背景・金文字24mm幅テープ)です。

 

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↑こちらはリボンテープ(布製・赤背景・金文字12mm幅テープ)。

 

リボンに印刷する場合、パソコン内蔵のおしゃれな文字や図形で印刷すると、より見栄えのよいリボンが製作できるでしょう。

 

ミニチュア印刷に向くテプラは…?

ミニチュア用途で使える機種は、大きく2つの条件があります。1つは、パソコンと接続できること。もう1つは、解像度の高い機種であることです。

 

現行のテプラは、もっと多機能なのですが、あえて条件を挙げるなら、上記の2点が重要でしょう。

 

記事執筆時点で、製造が終了している機種も一部あるのですが、パソコンと接続可能なテプラは、以下の機種です。

 

機種
解像度
テープ幅
備考
SR970
360dpi
4~36mm
 
SR750
360dpi
4~36mm
 
SR670
180dpi
4~24mm
 
SR530
180dpi
4~24mm
 
SR5900P
360dpi
4~36mm
PC接続専用
SR5500P
180dpi
4~24mm
PC接続専用
SR3700P
270dpi
4~24mm
PC接続専用
SR3500P
180dpi
4~24mm
PC接続専用

 

使用できるテープ幅も記載しました。ミニチュア用途だけだと、24mm幅まで対応の機種で充分だと思いますが、36mmテープを使いたい場合は、36mm幅対応の機種を買う必要があります。

 

私の持っている『SR3900P』の印刷解像度は、360dpi。「dpi(ディーピーアイ)」は、解像度を示す単位で、「Dot Per Inch(ドット パー インチ)」の略です。数字が大きいほど、解像度は高くなります。

 

180dpiの機種だと画質が粗いので、ミニチュア印刷は厳しいかもしれません。もし買うのであれば、解像度が360dpiの機種である『SR970』、『SR750』、『SR5900P』の3機種でしょうか。

 

記事執筆時点で、Amazonなどの通販サイトで価格を見ると『SR970』が2万台後半です。これは高い…ですね。

 

パソコン接続専用機の『SR5900P』だと、2万円を切ります。

 

 ミニチュア印刷以外に、気軽にシール作りをするのなら、テプラ単体でもラベル作成が可能な『SR750』でしょうか。価格も2万円を切ります。

 

 なお、テプラ関連の記事は、以下もご参考に…。

 

www.mini-mono.net

 

www.mini-mono.net