基本的なインクジェットプリンターの選び方
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ミニチュア工作にとって、プリンターの存在は、大きなものでしょう。家庭用プリンターとしては、一般的なインクジェット式のプリンターについて、今回は解説したいと思います。
そもそもインクジェットとは?
プリンターの印刷方法の1種で、左右に動くヘッド内のノズル(穴)から、インクの粒を飛ばして、用紙に着色するという印刷方法です。
以下に、インクジェット式プリンターのイメージを…。
インクジェットプリンターの弱点としては、ノズルの目詰りがしやすいことでしょうか。
印刷するだけの単機能か?複合機か?
最近のプリンターは、印刷するだけの単機能でなく、コピー機や、画像を取り込めるスキャナー機能も付いた『複合機』が人気です。コピーやスキャナだけでなく、電話やFAXが付属する複合プリンターも人気がありますね。
運用コストで選ぶ
ランニングコストも重要です。
例えば、以下の機種は、記事執筆時点で、Amazonのベストセラー商品で、価格は3000円とかなり安い!
しかしながら、本体価格と比較すると、インク代は高めです。
世の中には、互換インクという安い商品もありますが、やはりメーカー純正のモノを買うべきでしょう。
個人的な感覚だと、ブラザーやHPのプリンターは、ランニングコストが安いような気がします。
解像度やインク滴の大きさで選ぶ
先ほどの機種の性能表を見てみましょう。
この機種は、最高解像度が4800dpi。dpiは、『ドット パー インチ』の略です。デジカメで言えば、画素数のようなもので、この数字が大きいほど、印刷品質が良くなります。
インク滴サイズは、2pl。plは、『ピコ リットル』の略です。一般的に、この数字が小さいほど、キレイな印刷ができます。
ちなみに、この機種は、プリントヘッドの項目を見ると、カラーインクは、染料。黒インクは、顔料インクと判別できますね。
キヤノンの上位機種(PIXUS MG7530)のスペックを見ると…。
解像度が、9600dpi。インク滴サイズが、1plとなっているので、よりキレイな印刷が可能でしょう。
ちなみに、プリントヘッドの項目を見ると、6個のインクで、カラーは染料。黒インクは、染料と顔料の2種類があることが判読できます。
染料インクか?顔料インクか?
インクの種類も重要でしょう。
ざっくりと言えば、染料は紙に染みるインクで、顔料は紙に載るインクというイメージでしょうか。
キヤノンやHP(ヒューレット・パッカード)の機種は、黒インクが顔料、カラーインクは染料というモデルが多いです。顔料インクのほうが、くっきりとした輪郭になるので、文字印刷が多い黒は、顔料を採用しているのかもしれません。顔料は、水にも強いので、蛍光マーカーで文字をなぞるときも安心です。
染料は、水には弱いですが(にじんでしまうので…。)、発色が鮮やかで、写真印刷には向いていると言われていますね。
独立型インクか?一体型インクか?
ざっくりと分けると、インクカートリッジが、色別に独立している独立型と、複数の色が合同になっている一体型の2種があります。
独立型のカートリッジならば、赤(マゼンダ)のインクが無くなった場合、その赤のインクだけを取り替えることができるので、インクの無駄が少ないです。
赤(マゼンダ)・黄(イエロー)・青(シアン)の3色が合同になることが多い、一体型のカラーインクであれば、例えば、赤が無くなった場合、他の黄・青が残っていても、交換しないといけなくなります。(インクの無駄が多くなる。)
ただし、一体型のカートリッジの場合、その多くがノズルのあるヘッドというパーツと一体になっているので、ノズルが目詰りしても、インク交換と共に、ヘッドも交換になるので、目詰まりの解消が可能です。
背面給紙か?前面給紙か?
最近のプリンターは、省スペース性を考えてか、前面給紙の機種が多い気がします。
背面給紙だと、スペースが必要ですが、紙詰まりがしにくい構造なので、あえて、このタイプを選ぶ方も多いでしょう。
プリンター選びの参考になれば幸いです。次回は、用途別に解説したいと思います。
この記事の続き → ミニチュア製作向けのプリンターの選び方